変形。

そんなこんなで本日更新「Release!」。
基本的にタイトルつけるのは下手なんですけど、今回はちょっとうまくつけれたかな、と自画自賛してみたり。や、なんのひねりもないものではあるんですけどね。捕らえられたヒューゴとクリスの気持ちあーんど、ジンバにとっ捕まって背中で泣くゲドの気持ち、という感じで。
前作「草原の夜の夢」とは、「クリスとヒューゴのふたりきり」「ジンバとゲドが、紋章の共鳴を利用して助けに行く」というポイントは同じなんですけど…テイストがえらく違ってしまったというか。密室、というリクエストには本当はこっちのほうが正解なのかもしれなかったり。
リクエスト小説は今回と同じように、幾つかのポイントは共通だけどシチュエーションは違うものを、何本か同時進行で書いていくことが多いです。たいていは最後まで書く前に、どれかひとつに絞るんですけど…なぜか今回はどちらもできてしまったので。一応、順番的には「草原」が正、今回のが副、といった感じになりますが、中身的には遜色ないと思っていますし、どちらもありだと思ってますからねぇ…。ま、いいかな?
 
ということで、恋する乙女ヒューゴと男前クリス。
つか、ヒューゴのほうが夢見がちだと思います。村全体が家族のようなところで育ったヒューゴのほうが、かえってクリスよりも温室育ちなんじゃないか、と思うんですよ。早くに両親を亡くしたクリスのほうが、逞しいように見えちゃうんですよねえ。
それにプラスして、年齢。15歳なんて一番「夢見る」お年頃じゃないですかねぇ。女の子はもっと早くに現実を知るというか、耳年増というか…なんだろう、理想と現実の割りきりが早いような気がするし。
御月の勝手な想像ですけど、男の人にとって15歳ぐらいが一番、悶々とする時期じゃないかなぁ。ちょっと気になる子がいるとして、声をかけるのは照れくさいし恥ずかしい、でも話をして手をつないでキスして、その先も…と夢想するような。生々しい想像はするけど、でもどっか純粋と言うか世間知らずというか。女性に触れたら柔らかかったり気持ち良かったりするんだろうな、と夢見るばかりで、女性の何割かは演技をしているとか「下手」と断じられてしまう辛さとか、そんな現実には欠片も気付かないような、お年頃ではないかと。
まぁ、青春ですからねー。ジョー軍曹にとっては、いい観察対象なんだろうなぁ。で、ルシアと一緒に生暖かく見守る、と。………面白そうだなぁ。